2009/12/30頒布
東方アレンジ 全10曲
ショップ価格：1,500円
ジャンル：クラブミュージック
Sound Onlineの星蓮船メインなクラブ系アレンジアルバム。
10曲中ボーカル曲は3曲と、前作、前々作に比べると少なめ。
今作はジャケの雰囲気通り「花」をコンセプトに、曲ごとにひとつの花がテーマになってます。
それにしても、深崎さんの花に囲まれた白蓮が美しい。
ブックレットの1ページ目に花の日本語名が載ってるのも何気にありがたいです。
Tr.1"Heat of Bramble"（法界の火）
ゴーンゴーンと鐘の音が印象的なピアノトランス。
抉り込んでくるようなベースがカッコいい。
オープニング的な短い曲ですが、アルバム内のインスト曲では最もお気に入り。
Tr.2"Hydrangea"（感情の摩天楼）
澄みきった空と花畑をイメージさせるような爽やかなピアノトランス。
疾走感あるメロディと透明感あるピアノ、
ふんわりと優しく歌い上げる三澤さんのボーカルも全部が心地良い。
こんな暖かみのあるが曲が来るとは思ってなかったのでちょっと意表を突かれましたが、
アルバムタイトルに恥じない良アレンジ。
Tr.3"Anthurium Breakable"（東方緋想天）
原曲が珍しいところを突いてる気がしますね。
サイバーな雰囲気香るトランス。
さり気なくピロピロと鳴っているシンセが良いアクセントに。
Tr.4"Calamus Erection"（平安のエイリアン）
もはや原曲崩壊な4つ打ちテクノ。
6分近くと長いにもかかわらず、
特に盛り上がりのないフレーズがループするだけで飽きやすい…。
環境音としてはいいのかもしれませんが。
Tr.5"Rosmarinus"（クリスタライズシルバー）
熱血アニソン風なテクノロック。
なんといってもMintJamのa2cさんがギターを弾いてるだけにカッコいい。
ソロの早弾きに脱帽。
Tr.6"Datura Syndrome"（少女さとり）
原曲の陰鬱な雰囲気はどこへやら、ダンサブルでスピード感のあるハードコア。
中盤でテンポが落ちるところが特徴的。
Tr.7"K Lobelia"（恋色マスタースパーク）
サイバーとインダストリアルな雰囲気を足したような重厚感がカッコいいハードテクノ。
2:10のダダダダッ！というタメが良いです。
Tr.8"Fragrant Olive"（ほおずきみたいに紅い魂）
Tr.2に近い雰囲気に戻って、ミドルテンポでふんわりと優しいピアノトランス。
サビはオリジナルで、哀愁溢れる切ない歌詞とメロディ。
ボーカルの佐伯佑佳さんてあまり聞かないなと思ったら、イオシスの人でしたか。
Tr.9"Cineraria"（幽霊客船の時空を越えた旅）
ハードなドラムンベース。
ゴワゴワしたシンセが気持ち悪くてやかましく感じてしまう。
ゴワゴワが消える1:22から20秒くらいは気持ちいいのに…。
Tr.10" Eleven Snowdrops"（魔界地方都市エソテリア）
ラストもドラムンベースですが、こちらは透明感があって綺麗。
一応、曲名が全て花の名前になってるわけですが、
正直言うと花のイメージが浮かんだのはTr.2だけでした（苦笑
インスト曲は無難にまとまってる印象ながら、ゲスト2人によるアレンジは少し残念な出来。
しかし、3曲と少ないボーカル曲はどれも完成度が高かったです。
特に歌詞が原作キャラの心情を意識していて雰囲気もばっちり。
お気に入り度：8/10点
お気に入り曲：Tr.2 Hydrangea
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