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UI-70 / 法の世に妖の華咲き乱れ

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UI-70の4年ぶりのコンセプトアルバムとなる、星蓮船オンリーHR/HMアレンジ。

春に聴いたミニアルバムが好感触だったので、「このノリで新作を…」と切に願ってましたが、
見事にコンセプトを引き継いで、ようやく"あの"UI-70が帰ってきた!と言える原点回帰な内容に仕上がっていると思う。
個人的には2年前の「Riddles covered in flowers」以来の会心作と言えるデキ。

アレンジはあくまでも原曲重視に留まっていて、原曲のイメージをそのままに、重さと疾走感を追求したものという感じ。
異様にハイテンションな開幕の"青空の影"を一聴するだけで、今作の本気度がビリビリと伝わってくる。

聴き逃せないのはやはり、総時間9分22秒を誇る"感情の摩天楼"。
アルバムのクライマックスを飾るに相応しい怒涛のパワープレイ、圧倒的なスピード感、そしてドラマティックな展開が押し寄せてきます。
特に、打ち込みならではの嵐のような超絶ドラミングは圧巻。
最後はアコギオンリーになり、穏やかに終焉へ…。

他にも、超速リフかと思いきや変拍子で目まぐるしく展開が切り替わる"時代親父とハイカラ少女"、
終始疾走するバッキングがしびれる"キャプテンムラサ",
そしてラストで何故かボーナストラック扱いになっている"平安のエイリアン"は特に秀逸。

こりゃ、同時リリースの幽霊楽団オンリーも早めに聴かなければ。


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CROW'SCLAW / Over The Rainbow

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前々作が「東方アレンジ最終章」と冠していただけに、一時はもう東方アレンジはないと囁かれていましたが、
1年半の時を経て再び東方アレンジへ帰還を果たしたCROW'SCLAWの11枚目。

1年前にリリースされたオリジナルな前作は、過去作の中でも一際ゴリゴリした内容でしたが、今回はストラトに持ち替えてのアレンジとのこと。
ジャケの爽やな青空咲夜を意識してか、若干アップテンポ&疾走成分が増し、メタルよかハードロック寄りになった印象。
それでも相変わらず帯に「ヘヴィ・メタル」と書いているだけあって、やっぱり攻撃的なアレンジ重視。

お気に入りはTr.4・6・11意外。ほぼ全部!
が、あえて選ぶなら"Locked Girl"。
イントロのアルペジオもさることながら、さり気なくシンセが光るサビが実に気持ちいい~。

"Holy Butterfly"は、イントロの速弾きから、ガツガツ攻めてくるバッキング、そして原曲のメロへと繋がっていくシフトチェンジが秀逸でしびれます。
これもかなりツボ。

"Dream"は、アルバム内では一番ゆったりしたテンポで派手さはないものの、アコースティックなサウンドを織りまぜた漂う哀愁がなんとも渋い。
中盤のいい骨休めになっている。

今作も流石CROW'SCLAWなクオリティで安心して聴ける一枚。
疾走好きな自分は終始ツボを刺激されまくりで、これまで聴いたCROW'SCLAW作の中でもかなりお気に入りの部類。


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Foreground Eclipse / Wishes Hidden In The Foreground Noises

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同人界では珍しいスクリーモサウンドでお馴染み、フォアグラの1stフルアルバム。

なかなかにインパクトのあった前作から飛躍的にパワーアップ。
ボーカルと絶叫が前に出てきたおかげか、メロディも重く激しく、攻撃的な要素が増した気がする。

個人的に「尻上がりに伸びてくる」という印象で、後半6曲目以降はどれも秀逸。
"In A Night When Her Sorrow Resounds Around"は「東方虹奏曲」に収録されてましたが、
イントロから響く哀愁漂うピアノを筆頭に、切なさ溢れる泣きメロがたまらない。

"Truths, Ironies, The Secret Lyrics"は、もう色々と衝撃的なトラック。
ヘドバン必至の攻撃的HMと思いきや、真ん中で8bitチップ音と共に曲調が激変したりするんですが、
何といっても斬新なのが、タイトルに"Secret Lyrics"とあるように、その歌詞。

This song is a cover of the famous "Is She U.N. Owen?"
I was strongly impressed when I listen to the covers by
COOL&CREATE, Silver Forest, SYNC.ART'S or the SOUND HOLIC
(この曲は有名な「U.N.オーエンは彼女なのか?」が元になってるけど
C&Cとか銀森、SYNCにサンホリのオーエンアレンジを聴いたときは衝撃的だったな)

と、よくこんな歌詞が書けるなと;

そしてイチオシは、オリジナル曲の"THE DISTANT JOURNEY TO YOU"。
これは過去に、ななふれっとの「SUPER POWER」に収録さてれいた曲のリアレンジ。
メロコア一直線の疾走感が気持ちいい!
グレン○ガンをイメージしたという、開放感ある歌詞といい、ラストの「Wow Wo♪ Wow Wo♪」ってコーラスもまた良い。

ラストはまたしても、めらみボイスネタでしたw
ここまで多彩に演じれるなら、アテレコもこなせるのでは。


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Alstroemeria Records / Double Counterpoint

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例大祭7にてAlstroemeria Recordsより頒布された1枚。
今作はアルレコとSyrufitの合作という形でゲストも多数、オリジナル3曲を含む全13曲というなかなかのボリューム。

秀逸なのは、3Lが歌うオリジナル曲、Tr.8"Structure Frame"。
8分越えの大作。

蓑島氏の曲で3Lがボーカルというのは初めて聴いたけど、孤独感を感じさせるメロディに、儚く歌い上げる澄んだ3Lボーカルが相性抜群。
歌詞は全て英語ですが、全く違和感を感じさせない彼女の歌唱力は、毎度のことながら頭が下がる。
透明感あるピアノの音色が、儚さに一層拍車を掛けていて引き込まれます。
さらに、アウトロで曲調がガラっとシフトアップし、躍動的に切り替わるのもインパクト大。

で、これはwikiで知ったんですが、このアウトロ部分はMondoGrossoのDANCEFLOOR COMBATをオマージュしたものらしい。
YouTubeで聴いてみたところ、確かにそのまんまでした。
アルレコ過去作の「DANCEFLOOR COMBAT」のタイトルもここからきているのかな。

他のお気に入りは、"Against, Perfect Cherry Blossom."、"Real Intension"、"Spritual"辺り。
前作に比べ、全体的に手堅い内容です。

異色なのは、間違いなくTr.6の"Hale inthe 270°"。
アップテンポなテクノサウンドにリズナ氏のロリボーカルが相まって、かなり電波色が漂うハイテンショントラック。
ちょっと自分の耳には合いませんでしたが、後半サビ前の「せ~の♪」って掛け声は可愛らしかった。


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A Story / 発熱巫女~ず

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2010/03/14頒布
東方アレンジ 全8曲
ショップ価格:¥1260



発熱巫女~ずの、東方アレンジミニアルバム。
ミニアルバムといっても、新曲5曲に、ボーナスリミックス3曲と、なかなかの聴き応え。
これまで気になりつつも触れてなかったサークルだったんですが、
デモで聴いたTr.3の"Starscraper"に惹かれて入手してみました。

2. I Wish (平安のエイリアン)
PVアニメ用に作られた曲とのこと。
希望に溢れた優しいメロディーが気持ちイイ。
しかし原曲の面影はほとんどありません。

3. Starscraper (感情の摩天楼 ~ Cosmic Mind)
男性ボーカルの、爽やか4つ打ちテクノロック。
ここまで清涼感あるアレンジは、これまでありそうで無かったかも。
歌詞も全編英語、ボーカルも電子ボイス風のエフェクトが掛かっていて、センスに溢れてる。
サビで「far away」が繰り返される度に、済んだ青空に飛んで行きたくなるような高揚感につつまれ、
クセになる気持ちよさ。
東方アレンジで男性ボーカルというと、ロック系が大半を占めるだけに、これは新感覚でした。

4. Les Feuilles Mortes (人恋し神様 ~ Romantic Fall)
ピアノ+ロックな透明感のあるメロディーは凄くツボなのに、
どうにも歌詞が世界観に合ってない。はっちゃけ過ぎな気が・・・
う~ん・・・ボーカルも明るめで悪くないだけに、勿体無いと言うか惜しい。

5. 明日ハレの日、ケの昨日 ~帰り路~
神秘的な雰囲気漂う、ゆったりした和風インスト。
序盤はピアノ主体でアンビエントっぽい静かな立ち上がりなんですが、
ストリングスが入ってくる中盤から一気に音が広がり、オーケストラな展開に。
これがまた凄い重厚感と迫力で、圧巻もの。
神々しい・・・。

ここからラストまで、フロア系リミックス曲が3曲。
曲名通り、エレクトロニカやハウスにリミックスされています。
ソウル系の大人びたボーカルも相まって、"モダンで大人"な雰囲気にまとまってるなと。

ロックからオーケストラ、エレクトロニカまで、バラエティに富んだ内容ながら粗が無く、
多方面に可能性を感じさせてくれる内容。
過去作も聴いてみたくなりました。

 お気に入り度:8/10点
 ベストトラック:3. Starscraper


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コガネイロファンタスティック / TaNaBaTa

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2010/03/14頒布
東方ロックアレンジ 全6曲
ショップ価格:¥735



前作のオリジナルから東方に戻ってきた、TaNaBaTaの東方アレンジ第3弾。
新曲3曲に加え、過去アレンジのアコースティック版が聴けます。
ラジオで何度か語り弾きを聴いただけに、待望のフル版が聴けるということで嬉しい限り。

1. コガネイロファンタスティック (上海紅茶館~Chinese Tea)
サンバロックとでも言うんですかね。
ここまで楽しげなあにーアレンジはこれまでなかったんじゃないかと思うくらい、新感覚なアレンジ。
キャッチーな横ノリのスウィング感が気持ちよく、終始ノリノリで勝手に体が揺すられる。
ピコピコチップ音やホイッスルも飛び出して、とにかく楽しい気分にさせてくれます。

2. Prism Finder (風神少女)
原曲重視なアレンジ。
サビのドラムがちょっと単調な気がしますが、
ストレートに突き進んでいくスピード感が溢れていてエネルギッシュ。

3. カレイドスコープ (妖々跋扈~Who done it!)
いかにも爽やか系Jロックっぽいイントロから始まる、個人的キラーチューン。
バックのピアノが哀愁溢れる良いアクセントになってる。
ゆったり漂っているようで儚げなサビも気持ちよく、ピアノソロ→ギタソロへと繋がっていく中盤も秀逸。

ここからアコースティックリアレンジ。

4. シャボンガール -acoustic ver.- (ティアオイエツォン)
ウクレレの音色に近いチューニングなんでしょうか。
ゆったりしたミドルテンポも相まって、何だか南国の風を感じているような爽やかさ。
サビではシャシャカとタンバリンの音が楽しい。

5. Unknown Girl -acoustic ver.- (U.N.オーエンは彼女なのか?)
アコースティックながら、ピアノや木琴も顔を覗かせる賑やかな展開。
サビではまたしてもタンバリンが。

6. Setsuna-Light -acoustic ver.- (ラクトガール~少女密室 / 恋色マスタースパーク)
元々ふんわりした曲だったのが、アコースティックになることでさらに角が取れて優しくなった感じ。
木漏れ日が差し込んでいるような、温かみ感が増し増し。
トライアングルやウィンドチャイム、マラカス等、さり気ない脇役サウンドがまた心地イイ。

いつもより曲は少な目ですが、やっぱり大鉄板。
アコースティックというと、地味だったり単調な印象がちょっとばかりあるんですが、
新曲含め、曲ごとに異なる方向性で多彩に聴かせてくれる、あにーアレンジは相変わらず流石。もちろん歌声も。
ぜひ、他の曲もアコースティックで聴いてみたい。
 
 お気に入り度:9/10点
 ベストトラック:3. カレイドスコープ


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緑眼のジェラシー / UI-70

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2010/3/14頒布
東方HR/HMアレンジ 全4曲
ショップ価格:¥420



UI-70による、夏の新作に収録予定というデモ曲を含むミニアルバム。
紙ケースというのが、またなんとも・・・。

個人的には、前々前作の「if」からポップ系やエレクトロニカ系のアレンジが顔を覗かせ、若干のマンネリ感を感じていました。
「初期の頃のギター主体のヘヴィなアレンジが聴きたい」という思いもあり、、原点回帰を謳っていた前作「the Splendid World」は未だに入手できていなかったり。

今回は「値段も安いのでとりあえず聴いてみよう」程度の気分で入手したんですが、
そんな不安感も吹き飛ぶ、重く熱く激しい原点回帰なサウンドで、改めてUI-70に振り向かせてくれる1枚になりました。

タイトルの"緑眼のジェラシー"は2通りにアレンジされており、
Tr.3のどんよりとした泣きのアコースティック版も悪くないんですが、その次のラストが熱すぎる。
重苦しくも疾走するバッキング、抉るようなぶっといベース、奔るドラム、暴れるソロに、後半サビ前のブレイクと、もう怒涛のカッコよさ。
バックでさり気なく鳴っているストリングスも良いアクセントになっていて、鳥肌ものでした。
これぞ求めていたUI-70的HMサウンド!というくらいに感慨もひとしお。
Tr.2"フォールオブフォール”の流れるような疾走感も良かった。

全4曲なのでボリュームは少なめですが、値段も安いのでとりあえず聴いておいて損は無いと思います。
夏の新作はこの方向性で出してくれることを期待。

 お気に入り度:8/10点
 お気に入り曲:4. 緑眼のジェラシー


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幻想魔法 / Girl's short hair

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2010/03/14頒布
東方ロックアレンジ 全8曲
ショップ価格:¥1470



Girl's short hairの東方アレンジ2ndアルバム。
前作は半分くらいがバラード調のアレンジだったのが、今作は爽やかさとノリ重視な印象。
この前向きな方向性は大歓迎。
前作に収録されていた"恋の魔法のように”のアコースティック版も聴けます。

ギターサウンドもさることながら、yonji氏の中性的なボーカルも相変わらずシビれる。
前作は全体を通して音が反響するようなエフェクトが掛かっていたんですが、
それが弱くなったのか、音がクリアになっている点も良いです。

2. 境界線 (ネクロファンタジア)
サビの伸びのあるコーラス「ファンタジア~」の響きが秀逸。
疾走感あるメロディと相まって気持ちいい。
間奏で少しテンポが落ちてからの泣きのフレーズも哀愁が漂っていて、引き込まれますね。

5. とある少女の幻想魔法 (ラクトガール ~少女密室)
タイトル(笑)
イントロのリズミカルなドラミングといい、原曲がラクトガールというのを感じさせないほどの疾走感。
サビはたまらなくカッコいい。
マリパチュの淡い恋心をイメージしたと思われるクサい歌詞も、声質にマッチしていてまた良い。

6. 悪くないね。 (月まで届け、不死の煙)
イントロがどことなくスピッツっぽいんですが。涼しげで気持ち良いです。
アコギをバックに、キレのあるカッティングが乗っかってます。
気だるげな歌詞も悪くないね。

8. 奇跡の先へ (春の湊に)
ラストは原曲メロディがオルガンで奏でられ、かなり原曲を意識してますね。
歌詞は早苗をイメージしているっぽい。
先へ上へと、突き進むような勢いがあってカッコいい。

前作の1stアルバムもかなり鮮烈でしたが、それを凌駕する完成度でした。

 お気に入り度:9/10点
 お気に入り曲:5. とある少女の幻想魔法


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モリ

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ツインテ・金髪・縞パンが好きです
=キンパツインテ超最強ですね

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