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2009/03/08頒布
東方アレンジ 全8曲
ショップ価格：1,050円
ジャンル：マルチジャンル
東方JAZZシリーズでお馴染みのAzure&Sandsが贈る1枚。
ボーカル4曲、インスト4曲の計8曲で、ボーカル曲とインスト曲が交互に収録されています。
各曲のジャンルはバラバラで、アルバムを通しての統一感はあまり感じないものの、
個性的なアレンジが揃っているうえに、完成度も非常に高い。
赤りんごさんが描く、多面的な世界に佇む紫のジャケ絵も素敵で、思わずジャケ買いしたくなる。
ブックレット内にも曲をイメージしたイラストが載っており、さらにサプライズ。
Tr.1"八雲紫の多世界解釈"
原曲が"ネクロファンタジア"とは思えないほど、
澄んだ空を思わせる開放的で清涼感あるシンフォニックアレンジ。
深水チエさんの伸びのあるハスキーボイスが、澄んだメロディによくマッチしている。
Tr.2"血で繋がったドッペルゲンガー"
イラストから察するに、ロンドンの某探偵をイメージしているジャズオーケストラ。
ヨーロピアンクラシカルな、リズミカルで多彩に奏でるメロディが心地良い。
特にアコーディオンが際立っている。
東方JAZZシリーズが好きな人は、気に入るはず。
Tr.4"桜が魅せる蜃気楼"
ゆったりとしたテンポで神秘的な和風アンビエントっぽい曲。
幻想郷で言えば、深夜の白玉楼をイメージしたような雰囲気。
何も考えず、ゆったりと聴けて癒されます。
Tr.5"黄色の曼珠沙華"
ボーカルは岸田教団のichigoさんと、
これだけでも魅力的なシンフォニック&ポップなロック。
切れのあるカッティングと浮遊感のあるシンセから始まる爽快感あるイントロ。
跳ねるようなピアノから開放的なストリングスへ～と、スピード感あるメロディの切り替わりが楽しい。
Tr,7"ビニール袋の中は神様の好きな物で一杯"
ゆったりしたテンポで温かみのある、どこかノスタルジックなギターバラード。
イラストや歌詞から察するに、
まだ現世界にいる早苗が、学校帰りに夕飯の買い物を終え、夕日が沈む中を家路（守矢神社）に向かって歩いている…
そんなイメージ。
全て聴き終えた後、アルバムタイトルにある「多世界解釈」という言葉から、
紫が時空を超えて世界を旅をしている場面を垣間見ているような、
そんなメタ的な要素が感じ取れました。
それにしてもスキマを使ってどこへでも行けるというのは実に羨ましい。
お気に入り度：9/10点
お気に入り曲：Tr.4 桜が魅せる蜃気楼
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